続・政府に同意できない場合どうすることができますか

 多くの人は、政府のやり方に同意できない場合、武力をもって政府を攻撃することがあります。しかし、聖書はそのようにすると命を失う場合が多いことを示しています。(箴言24:21,22)


　それで、聖書は政府に服することを勧めていますが、もし、政府が独裁的で、意見を言うならば命を失うほどの国家に住んでいるなら、どうすればいいのでしょうか。

〇もし政府が独裁的で人民を虐待する場合はどうか

  聖書は確かに大いなるバビロンアメリカから出るようにと勧めています。聖書は、「私の民よ。・・・彼女から出なさい。」と勧めています。(啓示18:4)それは、「彼女の罪にあずからないためです。」

　啓示の書は、大いなるバビロンは独裁的になり、神の民に対する流血行為に酔うほどになることが予告されています。(啓示17:6)大いなるバビロンは世界中で流血を行うことが予想されるとはいえ、やはり国内の方がより一層危険でしょう。(啓示18:24)

　　　　聖書は大いなるバビロンから出るようにと勧めています


　とりわけ、北の王によって致命的な打撃を受けた後は、回復するために国家主義が強くなるでしょう。そのために、その迫害は厳しいものになることが予測されます。(ダニエル11:25,26,30)

 アメリカが神の民を含め一般の人々を厳しく監視、抑圧する国家になる兆候は見られるので、大いなるバビロンから出る方が、賢明だと言えます。

　さらに、聖書は、北からも逃げるように勧めています。ゼカリヤ書には、「『ほーい，ほーい！あなた方は北の地から逃げて来い』と，エホバはお告げになる。」という勧めの言葉があります。(ゼカリヤ2:6)北の地とは何を意味するのでしょうか。

　エレミヤ書の中では、北ということによってバビロンを意味することがあります。(エレミヤ25:9)また、エレミヤ書の中で、北という語は、バビロンを倒す国家を意味している場合があります。(エレミヤ50:2,3,9,41,42)


　ダニエル書は、大いなるバビロンすなわち南の王を、最終的に北の王が倒すことを予告しています。(ダニエル11:40,42)北の王の領域は、イスラム圏のどこかの国です。(ダニエル8:8,9)

　　それで、聖書は、北の王の影響力のもとにあるイスラム圏の国からも逃げてくるように勧めているようです。聖書は、「日の出」、すなわち、北の王でも南の王でもない領域に逃げるように勧めています。(ダニエル8:9)現時点ではどこが北の王になるかは分かりませんが、イスラム圏の国は、北の王の勢力範囲になる可能性が高いでしょう。

　聖書は北の王の国が大変強権的、また軍国主義的になることを予告しています。(ダニエル11:36-39)北の王は、さまざまな宗教も抑圧し、最終的には国民を総動員して、南の王を攻撃することになるでしょう。(ダニエル11:36,37,40)北の王の領域に住んでいるならば、非常に多くの人々が兵士として戦うように強制されることが予想できます。

 そのために、その影響から逃れるように勧めているのでしょう。

　このことを考えると、南の王の領域に住む人々だけでなく、北の王の領域に住む人々も、その国家が独裁的になって人権をふみにじるようになる前に、「日の出」つまり、北でもなく、南でもない国家に逃れた方が賢明でしょう。(ダニエル8:9)


　自分の住んでいる土地の政府を変化させられない場合、意見を言うと殺される可能性がある場合は、その国家から別の国に移住をするしかないでしょう。