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北の王と共に南の王に敵して戦うことにより神の是認を失う(3)

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 もし、南の王により、命を奪われたら自ら剣をとって戦い、南の王に復しゅうするべきですか。そのようにすることはエホバ神の是認を得られるでしょうか。

 

(1)復しゅうはエホバに任せる
 

 聖書はクリスチャンに対しては、復しゅうはエホバに任せるようにと勧めています。(ローマ12:18,19)クリスチャンには、殺人をすることは許されていません。エホバ神が認めているのは、「上位の権威」が「悪をならわしにする者たち」に「復しゅう」するために剣を用いることです。(ローマ13:3,4)
 

 それで、親族や仲間の無実のクリスチャンが不当な理由で殺されてしまった場合、クリスチャンが剣をとって復しゅうすることは勧められることではありません。


 クリスチャンができることは、エホバ神が事態を動かしていくことにより、不当な流血に復しゅうが行われるようにするよう祈ることです。祭司ゼカリヤが殺されて死ぬ直前に、エホバ神にその「代償」を求められるよう祈りました。(歴代第二24:22)後になって彼の祈りはその死後に聞かれることになりました。

 

 しかし、それでも、クリスチャンが手ずから剣をとって相手に復しゅうをすることをエホバ神は認めていません。

 

 エホバ神は、カインがアベルを殺害した時、アベルの血がご自分に向かって叫んでいると言われました。(創世記4:10,11)ですから、エホバ神は不当な流血を見て、憤られます。また、イエス・キリストもアベルから祭司ゼカリヤの血までの復しゅうがその世代に要求されると言われました。(マタイ23:35,36)

 



エホバ神はカインによって流されたアベルの血が叫ぶといわれた




 

 それで、エホバ神は、ご自分の御子も含めて無実のクリスチャンの流された血の復しゅうが行われるように事態を動かされました。一世紀のエルサレムに集まっていた非常に大勢のユダヤ人は、イエス・キリストやイエスの弟子たちの殺害に手を貸したのですが、ローマの軍隊によって命を落とすことになりました。

 

 今日、クリスチャンは、預言によると、南の王や北の王も含めて「地に住む者たち」により、命を落とすことになります。(啓示6:10)そのクリスチャンの主要な迫害者になるのは、南の王のようです。しかし、クリスチャンは、自ら武器をとって戦い、南の王や北の王、また、その他の仲間の命を奪った実体に対して復しゅうをすることは勧められません。

 

 クリスチャンは、生じている事態についてエホバ神に申し上げて、エホバ神が真実を明らかにされるように、祈ることはできます。また、復しゅうのためにエホバ神が行動するように祈ることはできます。聖書の預言によると、南の王と北の王は、互いに戦い合い、命を落とすことになります。最初に南の王の国が滅びます。しかし、最後には、クリスチャンを迫害する北の王の軍勢も全滅することを聖書は予告しています。

 


クリスチャンはエホバ神に祈ることはできます





(2)天の声が将来叫ぶ


 

 確かに、啓示の書には、天から出る声がこのようにいう部分があります。「彼女自身が返したとおりに彼女に返し,二倍を,つまり,彼女が行なったことの二倍を彼女に行ないなさい。」(啓示18:6)大娼婦に対する攻撃を呼び求めています。しかし、これをクリスチャンが仲間のクリスチャンに言うとは考えられません。聖書はクリスチャンに殺人を絶対に禁じているからです。

 

 おそらく、天から出る声は、上位の権威に事態を訴えることをするのかもしれません。しかし、これが行われるというのは南の王によってよっぽどのことが行われるのでしょう。エホバ神に信仰を抱く忠実なクリスチャンやあるいは不忠実なクリスチャンが命を奪われるという事態が起こり、その程度ははなはだしく看過できない状況になるのでしょう。

 

 私は現在の状況がどこが原因で起こっているか全部が分かっているわけではありません。また、聖書に忠実なクリスチャンが確かにはっきりと明らかな実体によって命を奪われていることを確認できているわけではありません。

 

 しかし、将来、南の王のクリスチャンに対する迫害は、はなはだしくなるのでしょう。預言はそのことを示しています。そして、神に祈りによって訴え、また、上位の権威の行政、司法、立法などに訴えるしかなくなるのかもしれません。


 
 しかしながら、復しゅうを実行する人々には、永遠の命が与えられないように見えるので、わたしはこの天からの叫びの声をどのように解したらいいのだろうかと考えています。

 
  啓示14章には野獣とその像を崇拝する者たちは神の怒りのぶどう酒を飲み、火と硫黄の責め苦に永久にあうと述べられています。(啓示14:9-11)ですから、野獣とその国際組織に服従して南の王と戦う人たちは、文字通り、命を落とすだけでなく、その上、復活を受けることができません。




 


火と硫黄の湖で永久に責め苦にあうとは神からの是認がなく復活することがないことを意味する




 それで、北と南の戦闘に加わる者たちは、現時点でも死亡率が高いと考えられますが、エホバ神からの是認と祝福を得られませんから、復活されることはありません。このことを考えると、とても、南の王に剣をとって戦うことは決して勧められることではありません。



 


北と南との間の戦いに加わる者たちは復活と永遠の命を得られない



 

 しかし、エホバ神は善い人も悪い人もひとりひとりの行いを見張っておられ、その個人個人にふさわしい裁きをくだされます。(箴言15:3)あるクリスチャンには永遠の命を与え、ある人々には永遠の裁きを下されます。(マタイ25:32,46)ですから、クリスチャンは公正な「裁き主」と言われているエホバ神に任せることができます。(イザヤ33:22)エホバ神の目を逃れることは決してないからです。


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