(1)パーティーや交わりに楽しいイベントを企画する
わたし自身も、何度もエホバの証人の間の結婚式のパーティに参加したことがあります。ある結婚式は、公共の施設で開催され、エホバの証人の友人たちによるコーラスや劇の催し、楽器の演奏がありました。わたしも、そうした聖書の原則に基づいた劇作成にあずかり、また自分でも出演者になったりしました。それは楽しい思い出になりました。健全で楽しい集まりになっていました。
そして、その結婚式の食事は、結婚したカップルや会衆の兄弟姉妹たちが準備したサンドイッチやその他の料理で、十分食事を楽しめた上、そのカップルには、ホテルの式場で上げる披露宴などからすると、経済的な負担が少なかったと思います。
わたしは、また、聖書の知識を競うゲームを楽しむ若い人の交わりにも何度か参加したことがあります。それは、健全で楽しい交わりでした。聖書の知識を取り入れることを促進して、楽しいゲームの様になります。でも、競争がし烈になって聖書の知識があることで人が思いあがったり、聖書の知識があまりない人を過度にがっかりさせないように気をつける必要があると思います。室内の交わりで、トランプなどのゲームをしたりして楽しんだこともあります。
また、会衆の兄弟たちが計画して、野外で集会をして、お弁当を食べて、その後にさまざまな遊びを楽しむ集まりにも参加しました。その時には、みんなで、組み分けをして伝言ゲームで競い合ったりしました。老若男女加わっていたので楽しかったです。バトミントンをしたり、草野球もしたり、その応援をしたりもしました。
会衆で草野球をした時には、小さな子供たちも、バッターになってもらって、わたしも、ヘタッピでしたが、バッターになりました。大人も子供も女性もみんな加わる野球は競争でないので、楽しかったです。でも、若い兄弟たちが野球をした時にホームランをかっとばすのを見て、すごいなと感心したり、応援するだけでも楽しかったです。野球が上手かどうかは、聖書の知識とは関係なく、会衆の成員の思いがけない一面を見るのは楽しかったです。
男の子も女の子も小さい子も若者も加わった草野球は競争でなく楽しめました
また、個人的な交わりで、室内で卓球を楽しんだりしました。野外のピクニックで、賛美の歌の本を持って行ってみんなで歌ったりしました。野外の交わりで、ギターなどを演奏する兄弟もいました。群れで野外公園にピクニックにでかけていって、バーベキューを楽しんだりしました。こうしたイベントはとりわけ、元気な若者や子供たちは楽しむのではないかと思います。
老若男女が加わったなごやかなピクニックでの飲み食いも楽しい
それから、個人的な交わりで、家族の経験をお聞きしたり、ご夫婦のなれそめをお聞きしたり、家族の頭のお仕事についてお聞きしたのも、楽しめました。特に年を取るとただ経験を話して互いに親睦を深めるだけでも、楽しく思うと思います。
それで、エホバの証人の間では、会衆の全体で、あるいは群れごと、あるいは個人で健全な楽しみを得られるように親睦の集まりがもたれていたというのが事実です。これは、交わりを主宰する人の裁量によると思います。
わたしは過去の交わりで出た食事の内容はほとんど覚えていませんが、その交わりでなされたことや話は少し覚えています。それで、ある程度お腹を満たすのであれば、それほど豪勢な食事でなくても構わないのではないかと思います。もちろん、お腹をすかせていた時期に交わりが栄養補給になったこともあります。それで、ごちそうであればなおいいかもしれませんが、そうでなく軽食でも、楽しめると思います。
男女別々だったらダンスなどもいいのではないかと思います。ミリアムを娘たちを率いて歌とダンスをして神を賛美したこともありました。(出エジプト15:20,21)男女別々がいいのは、異性に少しでも触れると強い性的な刺激を受けるという人もいるからです。(コリント第一7:1)
(2)クリスチャンが交わりを神の目に健全なものにするべき理由
このようにクリスチャンが交わりが神の基準から離れないように気をつけなければならないのには、理由があります。クリスチャンは世の人と違って、聖書の預言がどのように成就していくかに、注意を払っていなければなりません。そのためには、理性を保っている必要があります。
「眠る人は夜に眠り,酒に酔う人は夜に酔います。しかし,昼のものである私たちは,頭がさえた状態を保ち・・・ましょう」と聖書は勧めています。(テサロニケ第一5:7,8新世界訳改訂版) それでクリスチャンは聖書の預言を知っているので、霊的に眠っていたり、酔っぱらった状態にならないようにする必要があります。理性を保って、世界で起きていることを冷静に見つめる必要があります。
クリスチャンは世界の出来事に注目しつつ聖書の預言に注意を払うために霊的に酩酊しないようにする必要があります
イエスは、神の王国の到来に関して、「食べ過ぎや飲み過ぎ・・・で心が圧迫されないよう注意していなさい。そうでないと,その日が全く突然に訪れます。 」と助言されました。(ルカ12:34新世界訳改訂版)クリスチャンが性の不道徳やばか騒ぎや酩酊や快楽におぼれるならば、霊的に重要な事に注意を集中することができないでしょう。すると、エホバ神の日が到来した時に、ふいを打たれて命を失うことになりかねません。
また、今の危機的な時代にエホバ神による保護は絶対必要です。詩編には、「エホバは忠実な人を保護する」とあります。(詩編31:23新世界訳改訂版)ですから、 エホバ神は、キリストの贖いの犠牲に頼りながらも、神の律法を忠実に守って、神の是認を保つよう努力する人を保護します。ですから、クリスチャンは、交わりをする時にも、この世の一般の人々の基準とは異なる聖書中の神の律法を守るように懸命な努力を払う必要があります。
交わりの時などに、神の律法に違反する事件が起きた場合、交わりの実情を調べた監督は聖書的な助言を与えて、その助言を聞く人がその助言を受け入れると言うのであれば、排斥の処置は必要がないかもしれないとは思います。でも、その聖書に基づいて助言を受け入れない態度を示すのであれば、排斥が必要かもしれないと思います。
そのようにして長老は自分たちが任命されている地元のクリスチャン会衆を神のみ前に清い状態に保ち、この危機的な時代にあっても、会衆がエホバ神の是認と保護を享受するようにすることができます。(格言27:23新世界訳改訂版)