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使徒27章・使徒たちの活動に出てくる実在の地中海岸の土地
「次の日、わたしたちはシドンに上陸した・・・。次いでそこから船出したが、向かい風だったので、キプロスの島影を帆走した。それからキリキアとパンフリアに沿って大海を航海し、ルキアのミラに入港した。しかし、そこで士官は、イタリアに向けて航行中のアレクサンドリアの船を見つけ、わたしたちをそれに乗せた。それから、・・・やっとのことでクニドスに着いた・・・わたしたちはサルモネのところでクレタの島影を帆走し・・・その沿岸を進んで、良い港と呼ばれる所に着いた。その近くにラセア市があった。」(使徒27:4-8)
使徒たちの活動27章では、パウロは地中海沿岸を船で航海します。その記録には、多くの地名が出てきます。その地名は実際に存在した土地でしょうか。確認してみましょう。
パウロがカエサルに上訴するために、パウロはカエサレアから出発して、イタリアに送られることになります。(使徒25:11,13;27:1)まず、パウロの一行はシドンから船出します。海港の町シドンは、フェニキア人の主要な都市でした。今日その都市はレバノンの都市サイダとして知られています。シドンは、首都ベイルートの40キロ南にあります。
それから、パウロの乗った船はキプロスの島影を進みました。キプロスは、東地中海の島国で、現在EUの加盟国です。
キプロス島の位置
Location of Cyprus (dark green) in the European Union (light green)
キプロス島
Akrotiri Peninsula - Cyprus by Glen Bowman
パウロの船は、キリキアとパンフリアに沿って航海します。キリキアは、小アジア南東部の地域です。南に地中海,西にパンフリアがあります。ローマ時代には,キリキアに,パウロ(サウロ)の生まれ故郷のタルソスなどの都市が散在していました。(使徒 21:39)
パンフリアは、パウロが最初の宣教旅行の際に訪れた,小アジア南岸の小さなローマの属州です。
パウロは小アジアのルキアに立ち寄った
小アジアのルキアのミラ(myra )
それから、パウロは船を乗りかえ、クニドスに着きます。クニドスは、現代のトルコ小アジアの南西に位置するレサディエ半島にある都市です。
小アジアのクニドス(cnidus )
それからパウロの船は、クレタ島のサルモネの近くを進みました。クレタ島は、150マイルの長さで50マイルの幅の地中海の島です。クレタ島は、ギリシャの島々の最も大きい最も人口の多い島です。サルモネは、現代のクレタ島のシデロ岬です。
Crete is known as Candia, Bible-time Crete is a large island in the Mediterranean Sea, about 150 miles long and 50 miles wide
地中海のクレタ島
パウロの船は、ラセア市の近くにあった良い港に着きました。良い港は、ギリシャのクレタの南岸にあり,今でも現代ギリシャ語で同じ名称のカロイ・リムニオネスと呼ばれる湾と同定されています。(使徒 27:7,8)ラセアは、クレタの都市で、普通,現代のカロイ・リムニオネスの東約8キロの所にある廃墟と考えられています。
クレタ島の良い港
(lasea ) Pictures of Lasea in the Bible.
クレタ島の良い港の近くにあるラセア
このように使徒たちの活動の記録に出てくる土地は、現代でも実在する土地です。ですから、パウロの宣教の記録が記載されている使徒たちの活動の記録が実際にあった出来事を述べている歴史的に信頼できる記録であることが分かります。
Tarsus was the capital city of the Roman province of Cilicia and Tarsus was the hometown of Paul.
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国家は軍備を増強してアメリカとの戦争に勝利するか
国家は軍備を増強すれば、それで戦争に勝利することができるのでしょうか。国家は、軍国主義を追い求めてアメリカに勝利を収めることができるのでしょうか。
先回も述べたように、歴史上に、確かに兵士の数の少ない国家が、兵士の数の多い国家を打ち破るということはありました。例えば、西暦前4世紀、ギリシャのアレクサンドロスに率いられた4万7千のギリシャ軍は、ガウガメラで20万とも100万ともいわれたダリウス3世指揮下のペルシア軍を破りました。(ガウガメラの戦い )しかし、アレクサンドロス大王の勝利は、聖書の中で予告されていました。(ダニエル8:7,20,21)聖書の中で預言されていたことが成就しました。
Bust of Alexander the Great
聖書で預言されていた通りギリシャのアレクサンドロスは勝利した
しかし、通常は、兵力の多い国家の方が勝利を収めるのは、当然です。しかし、聖書が予告したことは、実現しています。
そして、聖書はその最後の書ヨハネへの啓示の中で、大いなるバビロンという名前の大娼婦が存在することを予告していました。(啓示17:1,5)その大娼婦はアメリカ合衆国を表わしていました。「彼女の中には、・・・地上でほふられたすべての者の血が見いだされた」とありますから、大いなるバビロンは、全地で多大の血を流すことが予告されています。(啓示18:24)
また、「地の王たちは、彼女と淫行を犯し、地に住む者たちは彼女の淫行のぶどう酒に酔わされ(る)」ことが予告されていました。(啓示17:2)「淫行を犯す」とは、キリスト教国家アメリカが神に不忠実になり他の諸国家と同盟を結ぶことを意味していました。また、「地に住む者たちは淫行のぶどう酒に酔わされ(る)」というのは、諸国民が、アメリカと他の国家の同盟軍により、血を流されることを意味していました。(啓示17:2)
例えば、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争などがあります。聖書がアメリカについて予告していたことは成就しています。ですから、通常、ある国家が、他の多くの諸国家と同盟しているアメリカに勝利を収めたり、致命的な打撃を与えることはできないことが予想できます。
そして、アメリカは、ダニエル11章の中で、予告されている最後の南の王です。そして、聖書によると、南の王を最終的に倒すことになっているのは北の王です。そして、最後の北の王は北朝鮮ではありません。(ダニエル11:40,42)
北の王は、ダニエル8章に出てくる雄のやぎの大いなる角が折れて出て来た四つの角の一つから出てくる小さな角です。(ダニエル8:8,9)それで、北の王は、ギリシャのアレクサンドロス大王の帝国から派生した四つの国から出てくる国です。それはどこかのイスラム圏の国です。そのイスラム圏の国の北の王でなければ大いなるバビロンを倒すことには決してならないでしょう。ですから、たとえ北朝鮮が軍事力を増強しても、アメリカに致命的な打撃を与えることはできないでしょう。少なくとも、大変な打撃を受けることでしょう。
ギリシャのアレクサンドロス王の四つの後継国から北の王は出る
さらに、聖書は、神が大いなるバビロンを終わらせるという裁きを下されるのは、聖なる者たちの「血に酔う」と表現される程、良心的なクリスチャンという市民を殺害するゆえであることを示しています。しかし、まだ、大いなるバビロンの中で、神の民の命の血が大々的に流されたという証拠はありません。そういうことが起こるならば、それは世界各国のSNSやメディアなどによって隠しようがないでしょう。
数年前よりも、南の王の軍事費は少なくなっており、南の王は全地における流血をある程度自制しています。ですから、今は、「平和のための時」です。(伝道の書3:8)それで、軍事力を増強して、アメリカに攻撃をしかけてかえって大きなダメージを受けるよりも、外交と対話によって和平を講じるのが賢明です。
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Wonsan, North Korea by yeowatzup
コリント第一15章・神はみ子より高い地位にある
「しかし,すべてのものが彼に服させられたその時には,み子自身も,すべてのものを自分に服させた方に自ら服し,こうして,神がだれに対してもすべてのものとなるようにするのです。」(コリント第一15:28)
多くの教会員は、三位一体を信じています。三位一体は、神のみ子と聖霊が全く同じ神であるという信条です。コリント第一15章では、エホバ神がみ子イエス・キリストよりも高い地位にあること、すなわち三位一体が間違っていることをさらに示しています。
まずコリント第一15章24節では、キリストの千年統治の「終わり」について述べられています。千年統治の間、キリストは、「王として支配しなければならない」ことになっています。(コリント第一15:25)キリストが、王として支配するということは、神から与えられた務めですから、明らかにこのことは、神がキリストより上位にあることを示しています。
啓示の預言には、聖なる者たちが「神およびキリストの祭司となり,千年のあいだ彼(み子イエス・キリスト)と共に王として支配する」ことが預言されています。(啓示20:6)
キリストはその支配によって、「あらゆる政府,またあらゆる権威と力を無に帰せしめ(ることになります)」。(コリント第一15:24)無に帰せしめるとは、無力にするということでしょう。(ヘブライ2:14)それで、キリストと十四万四千人の神の王国は、千年支配の間にどんな人間の政府や権威や力が成し遂げることよりも、大きなことを成し遂げます。それと比較して、人間の政府は無力であったことになります。「最後の敵として,死が無に帰せしめられ(る)」ことになっています。(コリント第一15:26)政府や権威は、医療制度や保険制度を備えて、人々が少しでも長生きするように助けようとしています。しかし、どんな政府も権威も、人間の死にゆく状態をいやして、いつまでも生き続けさせることはできません。
しかし、神の王国の千年支配の最後には、人体の免疫システムは完全に働くことになります。さらに、人間に身体的感情的障害を持たせる遺伝的な弱さも取り除かれています。神が人間を作られた初めは、人間は完全でした。(申命記32:4) 千年統治の最後には、人間は、アダムとエバが神に創造された最初の完全な状態に戻ります。
しかし、千年が終わると、キリストは、「王国を自分の神また父に渡(す)」ことになっています。」(コリント第一15:24)聖書に「財宝をその敵の手に渡す」という言い方があります。(エレミヤ20:5;21:7;22:25)敵の手に渡されるというのは、あるものに対する権限が敵に移るという意味でしょう。ですから、王国が神に渡されるというのは、王国を支配する権限が神に移るという意味でしょう。ですから、十四万四千人でなる神の王国を支配する権限は、み子キリストから、エホバ神に完全に移るということになるでしょう。
さらに、み子は、神に「自ら服し、こうして,神がだれに対してもすべてのものとなるようにするのです。」と述べられています。(コリント第一15:28)ですから、千年統治の間は、み子は十四万四千人に頭として権威を行使していました。(エフェソス5:23。コロサイ1:18)しかし、千年支配が終わるとイエスは、十四万四千人の会衆の頭また夫という立場を降りられるのかもしれません。(啓示21:2)おそらく十四万四千人は、キリストを通してではなく直接神に服する立場になるのでしょう。キリストという頭を持つのではなく、エホバ神だけが頭になるのかもしれません。このことについては、他の聖書的根拠をさらに調べて確認していきたいと思います。
「み子自身も,すべてのものを自分に服させた方に自ら服(す)」と述べられており、み子は父エホバ神に服することになります。(コリント第一15:28)ですから、み子は、千年統治の間エホバ神の権威を代わって行使していていましたが、み子も完全にエホバ神に服することになるのでしょう。そして、み子は贖いの犠牲を捧げられたことで、功績がありますが、最終的には、エホバ神に服されます。ですから、エホバ神の方がみ子よりも上位の立場にあることが分かります。(ヨハネ14:28)三位一体すなわち神とみ子が同じ存在であるという信条が間違っていることがこのことからも分かります。
イエスがエホバ神に祈られたことは神がイエスと別人物であることを示す
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国家が軍国主義を追い求めるべきでない大きな理由
軍国主義を追い求めるべきでないのはなぜですか
North Korea — Kaesong by(stephan)
どうして、国家は軍備を増強して、戦争に勝つ国家となることを追い求めるべきではないのでしょうか。国家が軍国主義を追い求めるべきでない最も大きな理由は、エホバ神が流血と暴虐を憎まれるからです。(詩編5:6;11:6)もし、正当な理由もないのに、戦争で人の血を流したり、国内で市民の血を流すならば、エホバはその国家に敵対されます。神が、流血を行なう国家が滅ぼされるように取り計らわれた例は少なくありません。
軍事力に強大な大いなるバビロンが北の王に最終的に敗北することになるひとつの理由は、エホバ神が彼女を裁かれるからです。(啓示17:1;19:2)それは、彼女が、戦争その他の方法で、世界中で人々の命を奪うからです。(啓示17:6;18:24;19:2)また、同時に平和を愛するクリスチャンの「血に酔っている」と描写される程、その血を流すからです。
クリスチャンが、「剣を取る」ことをイエスは禁じられました。(マタイ26:52)おそらく、将来、アメリカは、大勢の良心的兵役拒否者に対して過酷な扱いをすることが考えられます。また、聖書の預言を宣べ伝えるクリスチャンの血を大々的に流すことになると考えられます。それが起こることのないように願っています。
確かに、国家の立場はクリスチャンとは違います。聖書は国家が「悪を習わしにする者に憤りを表明する復しゅう者」として「剣を帯びている」と述べています。(ローマ13:4)しかし、国家が剣を用いる仕方に対してエホバ神は責任を問われます。
エホバ神が滅ぼされるように取り計らわれた国家の中に古代バビロンがあります。バビロンは、当時の世界で諸国家を攻撃して、全地で血を流しました。古代バビロンはその軍事攻撃によって、「全地を酔わせ(た)」と述べられています。それで、「 突然バビロンは倒れて,砕かれ(る)」という結果になりました。(エレミヤ51:7,8)エホバは、ペルシャの王キュロスによって、バビロンを倒壊させました。(イザヤ45:1)そして、バビロンは、「石の山」になると預言され、今日でも、バビロンはがれきの山となって残っています。(エレミヤ51:37)
Ancient statue from Babylon at the Met by Alaskan Dude
バビロンの王の彫刻
権勢を誇った古代バビロンはその流血のゆえに倒されてしまった
他にも、エホバは西暦一世紀のエルサレムとユダヤを滅ぼされました。当時のユダヤ教の指導者たちは、罪のないイエス・キリストや弟子たちを殺しました。それゆえに、エホバ神は、西暦70年に、ローマの軍隊によってエルサレムとユダヤが滅ぼされるように取り計らわれました。(マタイ23:38)イエスは、たとえ話の中で、人々が遣わされた奴隷を殺したので、「王は憤り,自分の軍隊を送ってそれら殺人者たちを滅ぼし,彼らの都市を焼きました」と言われました。それはローマによるエルサレムとユダヤの滅びを意味していました。(マタイ22:7)
destruction of the temple in jerusalem
エルサレムはクリスチャンの殺害ゆえにローマ軍によって滅ぼされた
エホバにとって、人間の命はとても貴重です。エホバは、昔、このように言われました。「わたしは、あなた方の魂の血の返済を求める。・・・だれでも人の血を流す者は、人によって自分の血を流される。」(創世記9:5,6)ですから、エホバはおおむね、人の血を流した人がその命をもって償うようにされます。
多くの国では、殺人の処罰は死刑になっています。また、武器で人命を奪う兵士は、たびたび戦闘で命を失います。また、戦争を行なって流血を行なう国家に対して、報復としてテロ行為が起こって人命が失われることもよくあります。また、流血を行なう国家が後になって戦争に巻き込まれることもよくあります。また、市民をおおぜい殺した独裁者が処刑されるということもよくあります。それは、歴史上で頻繁に起きています。
例えば、ナチス・ドイツは、軍備を増強して、周辺諸国の人々の血を流し、ユダヤ人やクリスャンを大量に殺害しました。「(エホバ)の魂は暴虐を愛する者を必ず憎む」とありますから、エホバ神はナチス・ドイツに敵対されていたのでしょう。(詩編11:6)ナチス・ドイツは、千年続くと豪語しましたが、短期間で倒れてしまいました。ヒトラーは自殺しました。エホバ神は「平和の神」なので、戦いを好む国家や流血の人を支援することはありません。(コリント第一14:33)
エホバは過去において流血を行なう国家に敵対され滅ぼされました。国家は、力に頼って軍備を増強するなら、おうおうにして、その力を誤用して、罪のない人々の命の血を流す結果になります。それは、エホバ神を怒らせ、エホバはその政権を倒すことにされるかもしれません。ですから、国家の指導の立場にある人は、流血や暴虐をエホバが憎まれることを心に留めて、軍備を増強して、戦争によって罪のない人々の命を奪う事を避けるようにお勧めします。また、独裁的になって国内の罪のない人々の命を奪うことのないようにお勧めします。
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Adolf Hitler and Benito Mussolini in Munich, Germany by Marion Doss
大量の血を流したヒットラーの帝国は千年続くと豪語したが倒れてしまった
コリント第二12章・パウロの連れ去られた第三の天とパラダイス
#1 -Revelation 21, the New Jerusalem, Holy City/gold, nueva Jerusalen, new heaven new earth
The throne of God,heaven and earth/bible animation/visions
「わたしはキリストと結ばれたひとりの人を知っています。・・・そのような者として第三の天に連れ去られました。 ・・・ その人はパラダイスに連れ去られ,人が話すことを許されず,口に出すことのできない言葉を聞いたのです。」(コリント第二12:2,4)
パウロは「超自然の幻と啓示」を受けた経験について語っています。(コリント第二12:1)パウロは第三の天、またパラダイスに連れ去られたと述べています。これは、パウロがどこに連れ去られて、どんな啓示を受けたことを意味しているのでしょうか。
第三の天と言う表現は聖書の中に他に見当たりません。けれども、聖書の中には、「もろもろの天」という表現があって、幾つかの天があることを示唆しています。(ヘブライ4:1;7:26)では、どんな天があるでしょうか。
科学者は、便宜的に地表から概ね500km以下大気が存在する範囲を地球大気圏であると考えています。大気圏には水分が含まれています。大気圏の外側を宇宙空間と言っています。
まず、「大空」は「天」と呼べます。創世記1章8節には、神は、「大空を“天”と呼ぶことにされた」とあるからです。天とはだいたい大気圏を意味しているでしょう。さらに聖書は、エホバ神が作られた「天の天」について述べています。(ネヘミヤ9:6)「天の天」とは何でしょうか。詩編の中で、「天の天」は、「天の上の水」と並べられて言及されています。(詩篇148:4)「天の上の水」とは、大気圏にある雲の水分を表しているでしょう。大空が「天」なのですから、「天の天」とは、大気圏のさらに上にある宇宙空間を意味しているでしょう。
さらに、聖書は、「神の聖なる住まい」である「天」があることを示しています。(歴代第二30:27)エホバ神が住んでおられる霊の領域の「天」があります。詩編には、「神]は天から[使い]を送(る)」とありますから、天は霊者のみ使いたちも通常いる所です。(詩編57:3)
それで、大空の「天」とその上にある宇宙空間の「天の天」があります。ですから、パウロが言及した「第三の天」とは、エホバ神とみ使いたちがいる霊の領域の「天」でしょう。
しかしながら、パウロは文字通りにエホバ神やみ使いたちのいる霊の領域に連れて行かれたのではないでしょう。なぜなら、聖書は天の神の王国には、「肉と血」の体では入れず、霊の体を着けなければならないと述べています。(コリント第一15:50)それで、パウロは、幻のうちに、霊の領域に連れて行かれたのでしょう。
第三の天に「連れ去られた」という表現から何が分かりますか。「連れ去られた」という表現は、啓示12章5節に出てきます。そこでは、天の女の産んだ子供が神の「み座のもとに連れ去られた」ことが述べられています。これは、何を意味していますか。「み座のもとに」と言ってもそれは必ずしも、産み出された真の崇拝者が死んで天の神のもとに復活したという意味ではありません。なぜなら、大患難から生きて出て来て地上にいて神に奉仕をささげている大群衆も、「神のみ座の前」にいると述べられているからです。(啓示7:15)さらに、地から買い取られた十四万四千人の者も、「み座の前で」新しい歌であるかのような歌を歌っていると述べられています。(啓示14:3)「地のすべての者」に「新しい歌え」と命じられていますから、新しい歌は、この地上でも歌われます。(詩編5:9)
その男の子は、「あらゆる国民を鉄の杖で牧する」という立場にあります。(啓示12:5;2:26,27)ですから、その男の子は、天の神の王国の成員である14万4千人として「選ばれた者」でしょう。(マタイ24:31。コロサイ3:12)それで、その男の子が「神のもとに連れ去られた」とは、地上でおそらく霊的に優れた啓発を受ける状態に移されたという意味でしょう。
同様に、パウロが「第三の天に連れ去られた」とは、文字通りの天の領域に移されたのではなく、霊的に優れた啓発を受ける状態に移されたということを意味しているでしょう。
神のパラダイスとはどこでしょうか。イエスは将来の地上のパラダイスについて予告されました。(ルカ23:43)しかし、啓示の書は、天的希望を持つ者たちが行くことになる天の領域、「神のパラダイス」について述べています。(啓示2:7)パウロが言及したパラダイスは地上のパラダイスではなく、彼が死んで復活して行くことになる霊の領域の「神のパラダイス」について言及しているのでしょう。
パウロが聞いた「人が話すことを許されず,口に出すことのできない言葉」とは何でしょうか。パウロは、「み使いの[いろいろな]ことば」があると述べました。(コリント第一13:1)ですから、パウロは、将来自分が復活して行くことになっているエホバ神のおられる天の領域の幻を見て、そこでみ使いの言葉を聞いたのでしょう。ですから、パウロはイエスから超自然の幻と啓示を受けて、霊の領域の第三の天、天的なパラダイスの様子をかいまみたことを述べているのでしょう。(コリント第二12:1,4)
その幻を見せられて、パウロにとって、自分の死後に行くことになっている天の領域は、現実的なものになったでしょう。その超自然の幻を見て、パウロは、最後まで神に忠誠を保つように励まされたでしょう。選ばれた者たちは、エホバ神のおられる天の領域について信仰を強めることが必要です。そうするならば、パウロのように死に至るまで、神とキリストに忠実を保つことができるでしょう。
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エゼキエル1章・エホバの天の組織-ケルブとみ使いたちyoutube
エゼキエル1章・エホバの天の組織
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どんな国家が大患難を生き残るのか
イエスは、歴史上起きたことのない、そして二度と起きないような大患難を予告されました。(マタイ24:21)大患難は、ダニエル書によると、それは、世界が二つに分かれて戦う世界戦争で、世界に壊滅的な影響を与えます。(マタイ24:22)しかし、聖書の預言によると生き残る国家も存在しています。では、聖書はどんな国家が大患難を生き残ることを示しているでしょうか。
啓示の預言によると、大いなるバビロンの滅びを嘆く地の王たちが存在しています。それは、幾つかの国家が大患難を無事に通過していることを意味しています。それは、どんな国家でしょうか。聖書はこのように描写しています。「彼女の焼かれる煙を見るとき、彼女と淫行を犯し、恥知らずのおごりのうちに暮らした地の王たちは彼女のことで泣き、悲嘆して身を打ちたたくであろう。また、彼女の受ける責め苦を恐れるあまり、遠くに離れたところに立って、こう言うであろう。『気の毒だ。気の毒なことだ。大いなる都市よ。強力な都市ともあろうバビロンよ。あなたの裁きが一時のうちに到来したとは!」(啓示18:9,10)
それで、生き残っている国家は、南の王と「淫行を犯し」たことのある国家です。つまり南の王と、政治同盟を過去に結んだことのある国家です。また、「恥知らずのおごりのうちに暮らした」政権です。啓示の書の他の箇所では、大娼婦の「恥知らずのおごり」によって地の旅商人たちは、富を得ます。(啓示18:3) つまり、生き残った国家は、南の王との貿易があり、経済的な利益を大いに受けていた国家であると考えられます。
しかし、それらの地の王たちは、大娼婦の滅びについて「泣き悲嘆して」いるのですから、大患難の際に北の王の側に立たなかったことが分かります。北の王と一緒になって南の王を攻撃したのなら、南の王の滅びを嘆くはずがありません。ところが、生き残った地の王たちは、大娼婦の滅びの際に、「遠くに離れたところに立って」います。すなわち、大患難の時に、南の王と共に、北の王と戦っていないことが分かります。つまり、生き残っている地の王たちは、南の王の側に軍事的に協力していないことが分かります。
生き残っている地の王たちは、南の王と同盟を結んでいるのでしょうか。大患難が起きた時点で、政治的同盟は結んでいるのかもしれませんし、結んでいないのかもしれません。いずれにしても、南の王と共に軍事的行動をして、全地で流血をすることを差し控えていると考えられます。しかし、商業的な面では、南の王と交流をしていると考えられます。つまり、大患難の際、生き残っている地の王たちは北の王の側にも、南の王の側にも立たない中立の立場の国家であると考えられます。
そして、生き残っている地の王たちは、大娼婦に起こっていることが神の「裁き」であることを知っています。ですから、彼らは、それまでに聖書の預言について聞いていたのでしょう。
ダニエル8章9節では、「小さい角」が、「南」だけでなく、「日の出の方」も攻撃することが預言されています。この小さい角は北の王です。「日の出の方」とは、南の王の領域には含まれていない国家群であると考えられます。北の王は、南の王に対して憎しみを抱くことが考えられますが、当然、南の王に付き従い、全地において流血行為を行なう国家に対しては、同じように憎しみを抱くことでしょう。北の王は、南の王だけでなく、他の諸国家に対しても、復しゅうをしようと考える可能性があります。ですから、北の王の攻撃を受けないようにするためには、南の王と共になって流血行為をしないように慎むのが賢明です。
第二次世界大戦の際中立の立場をとりその後も戦争や紛争にかかわるのを避けてきた国家としてアイルランド、スウェーデン、スイスがあげられます。そして、一人当たりのGDPは、スイス世界第4位、スウェーデン第8位、アイルランド第16位ですから、おおむね経済的繁栄を享受していると言えます。ですから、中立政策は経済的にも賢明です。
[Shelbourne Hotel Dublin. County Dublin, Ireland] (LOC)
by The Library of Congress
アイルランドは中立政策を取り治安がとてもいい
スウェーデンは中立政策を取り一人当たりのGDPは世界第八位
Stockholm, Sweden by Mr Phil Price
エホバが大いなるバビロンに厳しい処罰を下される理由は、彼女がキリスト教国家であり、神のみ名をになっているからです。しかし、聖書は、大いなるバビロン以外のキリスト教国家でも、キリスト教以外の宗教を持つ国家であっても、エホバ神は同様にその罪を問われることを示しています。
なぜなら、イエスは「自分の主人の意向を理解して」いたにもかかわらず、「その意向にそって事を行なわなかったその奴隷は,何度も打ちたたかれる」と述べられました。(ルカ12:47)でも、「理解していなかったために打たれるべきことをした者は」より「少なく」ですが、やはり「打たれます。」(ルカ12:48)ですから、キリスト教国家であれば、より何度も打ちたたかれることになりますが、聖書を理解せずに行動する場合でも、悪行を行なうならばエホバから処罰を受けると述べられています。ですから、どんな宗教を持つ国家であっても、流血を慎んで、その流血に対する当然の報復を受けないように行動することをお勧めしたいと思います。
それで、聖書は、大患難の際に生き残る国家が存在することを示していますが、それは北の王の側にも南の王の側にも立たない中立の立場に立つ流血を差し控える国家群です。エホバ神は南の王に対してだけでなくどんな国家に対しても流血と暴虐を避けるよう求めておられます。エホバ神の見方を考慮に入れて流血と暴虐を慎み中立の側に立つようお勧めしたいと思います。
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エゼキエル21章・エルサレムで義なる者と邪悪な者が滅ぼされる

啓示1章・イエスの音信が送られた実在した七つの会衆(1)
「わたしは霊感によって主の日に来ており,ラッパの[音]のような強い声がわたしの後ろでこう言うのを聞いた。『「あなたが見ることを巻き物に書き,それを,エフェソス,スミルナ,ペルガモン,テアテラ,サルデス,フィラデルフィア,ラオデキアにある,七つの会衆に送りなさい』」(啓示1:10,11)
一世紀に、ヨハネはイエスを通して預言的な幻を見せられました。その預言は、しるしにより与えられていましたから、それには、象徴的な意味があります。(啓示1:1) ヨハネはパトモス島から、小アジアのエフェソス,スミルナ,ペルガモン,テアテラ,サルデス,フィラデルフィア,ラオデキアに巻き物を書き送りました。
ヨハネが流刑にされたパトモス島、そして、ヨハネが預言の幻を書いて送るように言われた七つの会衆の場所は一世紀に実在していました。今日、それらの場所を確認できるか調べてみましょう。今回はパトモス島と、エフェソス、スミルナ、ペルガモンが実在したかどうかを確認したいと思います。
パトモスはギリシャとトルコにはさまれたエーゲ海に位置するギリシャの小島です。ここは,不毛同然の岩の多い小さな火山島です。人口は2600人(1995年)。島内には、ヨハネが啓示を受けたとされる洞窟が残っており、旧市街ホーラは、ユネスコ の世界遺産 に登録されています。
パトモス島と小アジアの七つの会衆
Aegean Blue by Mikeachim
エーゲ海
パトモス島
1996-Greek trip-Patmos-009.bmp by sisaphus
トルコ西部の古代都市エフェソスは、現在のトルコイズミル県
のセルチュク
近郊に位置しています。エフェソスは、アルテミス
崇拝で知られた都市でした。現在は遺跡が残っているだけです。
Ephesus by Nikonic (Lantro Photography)
エフェソス
スミルナは、現在はイズミールと呼ばれる小アジア西岸の重要な商業都市です。イズミールは現在278万の人口で、その美しさが「エーゲ海の真珠」と言われます。
Departing Port of Izmir by brownpau
エーゲ海の真珠と言われるイズミール
ペルガモンは、トルコ のミュシア地方にある古代都市です。スミュルナ(現イズミル )北方にあり、エーゲ海 から25キロメートルの位置にあります。ペルガモンのアクロポリス 遺跡は標高335メートルの丘の上にあり、宮殿、ローマ時代のものであるトラヤヌス 神殿、アテーナー 神殿、ゼウス の大祭壇、アゴラ などの遺跡があります。
Pergamon (Plus Poppy) by laszlo-photo
ペルガモン
このようにパトモス島と、エフェソス、スミルナ、ペルガモンは実在した場所であり、今日でも確認できます。ですから、イエスが一世紀に実在した小アジアの会衆に対してヨハネを通して音信を伝えたことが分かります。今日、イエスの音信を読む時、今日でも実際に存在しえる状況についてイエスが語っておられたことが分かります。私たちは、今日その音信を読む時に自分たちの状況を考えて当てはめることができます。
次回は、残りの場所について調べたいと思います。
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スミルナ

核兵器を開発すべきですか
核兵器は非人道的な兵器です。なぜなら、それは使用されるならば、兵士の命も一般人の命も無差別に大量に奪うからです。また、放出された放射性物質による障害がその後も長期間にわたり無実の人々を苦しめます。
第二次世界大戦末期1945年8月6日アメリカ軍は、人口35万人の日本の広島に原爆を投下しました。被爆から2~4カ月以内に9万~16万6千人が死亡したと推計されています。さらに、8月9日には、アメリカ軍は、日本の長崎市に対して原爆を投下しました。これにより、当時の長崎市の推定24万人のうち約14万9千人が死んだとされています。
大量の放射線を浴びた被爆者は、その多くが白血病を発症しました。その後は癌の発症が増えました。多くの臓器に繰り返して癌を発症する例がしばしば見られました。白血病も、がんも被爆後すぐではなく、数年経ってから増加が始まりました。今でも、がんやガン以外の疾患の増加が被爆者に見られます。ですから、核兵器は、無実の市民に長年苦しみをもたらします。
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1946年春三村明が撮影した米軍映画撮影隊による物理的被害状況映像。
爆心地周辺。 http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/
続・核兵器を開発すべきですか
north korea missile
多くの国家は核実験をたびたび行ない核兵器を保有しています。多くの国は、核兵器の保有は戦争の抑止になると考えています。核兵器を開発するのは正しく賢明なことですか。考えてみましょう。
核兵器は、兵士だけでなく多くの一般市民の命を奪います。エホバは、人々の血を無差別に大量に流すことに反対されています。昔、アッシリア帝国は、冷酷な軍事行動と残忍さで知られ、周囲の諸国家を攻撃して大量の死者を出しました。(イザヤ37:12,13)アッシリアが行ったことについて、「討ち殺された多数の者,大量の死がい。死体は果てしなく続く。彼らはその死体の中で幾度もつまずく。」と描写されています。(ナホム3:3)
それでエホバはアッシリアを「流血の都市」と呼び、敵対されました。(ナホム3:1)アッシリアはその軍事行動のゆえに無敵であると見えたかもしれません。しかし、「エホバが[アッシリア]の上にご自分の懲罰の棒を振り下ろす」また「[神]・・・彼らと戦われるであろう。」と予告され、それは成就しました。(イザヤ30:32)アッシリアは、バビロンによって倒されてしまいました。
Sennacherib by Averain
アッシリアのセナケリブ王の浮き彫り
バビロニア年代記(大英博物館)は,西暦前632年中に行なわれた,バビロンの王ナボポラッサルとメディア人との連合軍による攻囲の後にアッシリアの首都ニネベが陥落したことを述べています。「その都を[彼らは]廃丘や(がれきの)山[にした]」と記されています。(「古代近東テキスト」,J・B・プリッチャード編,1974年,305ページ)残忍なアッシリア帝国は終わりました。
Thisancient Babylonian tablet is part of the Babylonian Chronicles, which, amongother events, records the capture of Jerusalem by the Babylonians in 597 BC.The event is also recorded in the Bible in 2 Kings 25. The tablet waswritten in the 6th century BC, and is made of baked clay. It was discovered inBabylon and is now located in the British Museum.
大英博物館のバビロニア年代記
聖書は「上位の権威」である国家が「悪を習わしにする者」に「剣」を行使することを容認しています。(ローマ13:4)しかし、人々の命を無差別に無慈悲に奪うことにエホバは反対されています。「血を流(す)者をエホバは憎み嫌われます。」(詩編5:6)エホバは、また「暴虐を愛する者を憎(まれる)」神です。(詩編11:5)
さらに、「潔白な者や義なる者を殺してはならない。」と聖書にあります。(出エジプト23:7)ですから、罪のない一般市民の命も邪悪な人の命も無差別に奪う核兵器はとりわけエホバのご意志に反しています。
ですから、核兵器は、無実の市民の命も奪う非人道的な武器です。国家が核兵器を使用するならば、罪のない市民に対する流血の罪を犯すことになります。それは、エホバの怒りを招き、エホバはその国家に敵対し、滅ぼされるでしょう。
また、核兵器の保有は戦争の抑止になるというより、他の国々に脅威を与え、核保有国を増やし、戦争の勃発の可能性を高くします。エホバ神は、すべての武器の所有に反対されています。(詩編46:8,9)ですから、エホバ神のご意志に従って国家の指導者に核兵器を開発しないようにお願いしたいと思います。
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啓示1章・続イエスの音信が送られた実在した七つの会衆
「わたしは霊感によって主の日に来ており,ラッパの[音]のような強い声がわたしの後ろでこう言うのを聞いた。『あなたが見ることを巻き物に書き,それを,エフェソス,スミルナ,ペルガモン,テアテラ,サルデス,フィラデルフィア,ラオデキアにある,七つの会衆に送りなさい。』」(啓示1:10,11)
ヨハネはパトモス島に流刑になり、そこでイエスから幻を与えられ、小アジアの七つの会衆に巻き物を送るように指示されました。先回、ヨハネが流刑になったパトモス島、エフェソス、スミルナ、ペルガモンが実在する場所であることを確認しました。今回、テアテラ、サルデス、フィラデルフィア、ラオデキアについて調べたいと思います。
テアテラThyatiraは、現在のトルコマニサ県
の町アクヒサル
です。人口は約10万です。ユダヤ人のコミュニティが存在したことが知られており、ユダヤ人の商人がイスタンブールの市場と綿と織物の交易を行なっていました。
Stone debris by simonjenkins' photos
テアテラ
サルディスの遺跡は、トルコマニサ県の現代のサルトという村にあります。公衆浴場
、ギュムナシオン
の施設、シナゴーグ
など、遺構の一部分が年間を通じて訪問者に開放されています。
The ceremonial court and facade of the bath-gymnasium complex
at the archaeological site of Sardis
.
サルディスの遺跡
フィラデルフィアPhiladelphiaは、トルコ
マニサ県
にあるアラシェヒルです。フィラデルフィアは、エーゲ海
に面した港町イズミル
(スミルナ)の東にあり、鉄道で結ばれています。1990年時点での人口は36,649人です。この街には正教会
の大主教
座があり、いくつかのモスク
とキリスト教会があります。
Church of St John by simonjenkins' photos
フィラデルフィアの聖ヨハネの教会
ラオディキアlaodiceaは、現在のトルコのデニズリ県
エスキ・ヒサール
という村であると言われています。そこは、コロサイのおよそ17キロ西にあり、ヒエラポリスの10キロ南にあります。ラオディキアは、西暦前3世紀のアンティオコス2世の妻ラーオディケーのためにそこのより古い町の上に建てられました。アンティオコス大王が二千人のユダヤ人の家族をバビロンからその地に移したので、ラオディキアの多くの住民は、かつてユダヤ人でした。中世にイスラム教徒の侵略によって破壊されました。
2nd Century AD Temple in Laodicea by Ken and Nyetta
ラオディキアの建物
こうして調べてみると、小アジアの七つの会衆が実在の場所にあったことが分かります。ですから、ですから、イエスは一世紀の実在した会衆の実際に存在していた状況に基づいてヨハネに手紙を書かせたことが分かります。
すでに、当地に旅行して、遺跡など現在の場所を確認してみた人たちがいます。下記のサイトにも、七つの会衆の場所のフォトがたくさん掲載されていましたから、確認されてください。
The Seven Churches of Revelation
しかしながら、2013年6月の時点でイスタンブールとイズミルで反政府デモ隊と警官隊の衝突が起こっているという報道がありました。暴動は、飛び火しているようです。もしトルコに旅行して場所を確認したいと考える方がおられるなら、現在の暴動が十分収まってから行かれることをお勧めします。
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Map with seven churches
ヨハネが手紙を送った七つの会衆
核兵器を戦争に用いるべきですか
アメリカによる広島原爆投下の影響
先回「核兵器を開発すべきですか」で考慮したように、核兵器は大変非人道的な兵器です。核爆弾は、軍人も無実の一般市民も無差別に殺害します。なぜ戦争の際にとりわけ核兵器を使うべきではないのでしょうか。北の王は、南の王を攻撃したいと考えても、それによって全人類が滅びてしまうことは望まないのではないでしょうか。また、流血にかかわらない一般市民を攻撃しようとは望まないはずです。また、南の王にしても大患難で全人類が滅びることは望まないでしょう。(マタイ24:21)そのための方法は、核兵器を使わないことです。
イエスによると、北の王が南の王に最終的に総攻撃をかける大患難は、何の努力もしないならば、「肉なる者はだれも救われない」危険があります。(マタイ24:22) もし、北の王と南の王が大患難の際に、所構わず膨大な量の核兵器を使うならばどういう結果になるでしょうか。全人類が滅びかねません。
もし北の王が、核兵器を使うとしたらどうでしょうか。南の王も報復のために核兵器を使うでしょう。先回、説明したように、核爆発は、非常に多くの人々を即座に殺すにとどまりません。その後何十年にもわたって人々の健康にダメージを与え、生き残った人々の死亡率を高くし、人口が減少していきます。
続・核兵器を戦争に用いるべきですか
もし、大患難の時に、北の王も南の王も核兵器を使うならば、地球全体で広範囲にわたる土地が、放射能の影響を受け何十年にもわたって住むにふさわしくない土地になります。この地球は人が「住むために形造られ」ていますから、地球が人の住みかとしてふさわしい所であるのは神のご意志です。(イザヤ45:18)
稲荷町付近から西方向を撮影。手前が京橋川
、中央やや右の道が相生通り
。 核兵器を使って地球を人が住むのにふさわしくない所とするのは神のご意志に反している 啓示の書によると、「すべての国民と部族と民と国語の中から来た、だれも数えつくすことのできない大群衆」が「大患難から出て来る」と述べられています。(啓示7:9,14) それらの人々は、大患難が勃発する前に、南の王の領域から出て、山や野に逃れます。その数え切れない大群衆は、日の出の方の領域、南の王の側に立って戦う国々の山や田舎に存在する、国際紛争や流血にかかわることのない人々です。(マタイ24:15,16,18)数え切れない大群衆が大患難を生き残ることは、エホバのご意志です。それらの人々は、生き続けるに価します。 さらに、私は、大患難が起こることを望んではいませんが、聖書の預言によると、北の王が、核兵器などの大量破壊兵器を用いないと考えられる理由が啓示の書の預言に説明されています。緋色の野獣と十本の角は大いなるバビロンを、「裸に(する)」と述べられています。(啓示17:16)「裸に(する)」とは、「子孫も兄弟も隣人」も「奪略」をすることを意味します。(エレミヤ49:10)ですから、北の王は、南の王の領域の富を奪略するようです。放射能で汚染されたものは、危険で奪略する価値がなくなってしまいます。ですから、北の王はおそらく核兵器を使わないと考えられます。 それで、北の王も南の王もまた他の政治指導者も戦争の際、核兵器を使うことを避けることによって、罪のない一般市民を生き残らせることができます。そのようにして戦争によって全人類が絶滅してしまわないように取り計らってくださるようにお願いします。
広島原爆投下後
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北朝鮮のミサイル
パウロが手紙を送った会衆・ローマ・コリント
新約聖書には、15通のパウロの書いた手紙が含まれています。そのあて先になっているのは、一世紀のヨーロッパ、小アジアに存在していたクリスチャンの会衆や個人でした。その中には、ローマ、コリントなどの会衆に当てた手紙が含まれています。今回それらの場所が実在することを確かめたいと思います。
聖書は、パウロがローマ人へ手紙を書いた時、アクラとプリスキラがローマにいたことを示しています。(ローマ16:3)そして、皇帝クラウディスがユダヤ人にローマから退去するようにと言う命令を出したので、アクラとプリスキラが、ローマから出たと述べています。(使徒18::2)ローマの皇帝はカリグラが西暦37‐41年、クラウディウスが西暦41‐54年支配します。その後にクリスチャンに対する迫害で有名なネロが続きます。(西暦54‐68年)
アクラとプリスキラが、上なる権威のクラウディウスの命令に反して、またネロの迫害が激しい時に、ローマに戻ったとは考えられません。ですから、パウロは、ローマ人への手紙をおそらくカリグラか、クラウディスの治世中に書いたのではないかと思います。
Marie-Lan Nguyen
(2011)
ローマ皇帝クラウディウスの彫像
Paul finally visited Rome while a captive awaiting histrial before Caesar.
地図の左上がローマ
Italy-0030 - St. Peter's Basilica by archer10 (Dennis)
サン・ピエトロ大聖堂・ローマの北西バチカン市国のカトリックの総本山
パウロはコリントに会衆を設立しました。パウロは手紙の中でその中で行われていた性の不道徳について語っています。(コリント第一5:1)コリントは、ギリシャのコリントス地峡 に位置する都市で、古代ギリシア においてアテナイ やスパルタ と並ぶ主要な都市国家 (ポリス )のひとつでした。古代ローマ 時代には属州アカイア の州都でした。(コリント第二1:1)アクロポリス (古代ギリシア のポリス のシンボルである小高い丘)には遺跡が残っています。現在のコリントの市街地は19世紀半ばに新たに建設されたものです。
Ancient Corinth by Ploync
コリントの遺跡
このように、パウロが手紙を書き送ったイタリアのローマ、ギリシャのコリントが一世紀に実在した場所であり、現在でも残っていることが分かります。新約聖書にのせられている事柄は、実際にあった場所で起きた実際の状況であったことが、分かります。一世紀に書かれたパウロの手紙は、現代のクリスチャンが真剣に考慮するに価します。
現地に旅行したいと思われる方は、現地の治安状況を十分確認してから行かれることをお勧めします。
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核実験や核兵器の使用をやめるべき理由・アメリカ
Desert Rock Nuclear Tests 1951-1957 US Army Soldiers Observe Atomic Bomb Blasts
この映像は、アメリカのひとつの核実験の模様です。この映像では、大勢の兵士が軍の命令で核実験が行われた直後に爆風で戦車や車が倒れている至近距離に行って、実験の結果を観察しています。これらの映像の兵士は、高レベルの放射能を浴びたことでしょう。ネバダ実験場では、約1000~1500回以上の地下核実験を実施したというデータもあります。その際に軍は、軍人や民間人から数千人もの参加者を募りました。彼らは皆、核がどのようなものか事前に知らされていませんでした。実験が行われていた間に被爆したとされる兵士は『アトミック・ベテランズ』と呼ばれ、その人数はおよそ40万人以上ともいわれています。
アメリカ“ネバダ核実験場”
http://blog.goo.ne.jp/hardsix/e/c78aa7812f0cef3ee5e97d67e6349670
1946年から1962年まで西太平洋のビキニ環礁とエニウェトク環礁で、水爆実験が行われました。その際、多くの自国の艦船や他国の艦船、一般人が巻き込まれました。アラスカや太平洋を含めたアメリカの全実験は、軽く2000回を上回ると言われています。
戦後にワシントン州・ハンフォードに核施設がありました。1950年代には、核施設の風下に広がる広大な砂漠の土地が政府プロジェクトとして格安のローンで分け与えられ、砂漠は広大な穀倉地帯になりました。1987年、政府はハンフォードに関する機密書類を公開しました。ハンフォードの原子炉が放出していた放射線は、スリーマイル島事故の10,000倍に及びました。しかも、放射性物質の放出は風下地区に向けて1940年代と50年代、秘密裏に“意図的”に行われていました。その結果、27万人にのぼる風下に住む住民は、長期にわたり大量の放射線に被ばくし、ガン、白血病、心臓疾患、奇形児の誕生の非常に高い発生率に苦しみました。政府文書によれば、ハンフォードで放射能が放出されたのは、放射線戦争の潜在的影響力を評定するためでした。
アメリカ“ハンフォード核施設”
また、核兵器製造のために、ウランを採掘する必要があります。ウラン鉱で、危険なレベル以上のラドンやその同位元素にさらされた結果、少なくとも数百人の鉱夫が肺がんで亡くなり、生存者も発がんの可能性が増大していることが知られています。政府は、ウラン鉱の鉱夫たちも人体実験の材料にしていたとされています。
また、アメリカサンディア国立研究所は、2010年11月18日、3月31日、9月22日、11月16日、2012年5月17日、8月27日、10月3日、2012年の11月7日まで、核融合実験装置「Zマシン」を使った爆発を伴わない新しいタイプの核実験ポルックスを8回行なっています。サンディア国立研究所は、米国の核兵器備蓄性能維持計画(Stockpile Stewardship Program)一環として、政府から多額の資金供給を受けていますから、核実験は、政府主導で行われています。アメリカの核実験は進行中であることが分かります。
アメリカの過去の核実験は、直接的間接的に自国の人々の命を奪いました。そして、アメリカが核実験を行なうならば、自国だけでなく、全世界の人々の命や環境を長期間にわたって損なってしまいます。それは、放射能は、従来考えられているよりも、長期間に広範囲にわたって悪影響をもたらすからです。それは、温暖化がもたらす悪影響の比ではありません。
また、核実験や核兵器の使用は、全世界に及ぶ核戦争を引き起こし、敵味方にかかわらず、壊滅的な影響を及ぼし、人類の絶滅をもたらしかねません。
こうした影響を考慮して、アメリカ政府の関係者に、核実験と核兵器の使用を完全に撤廃するようにお願いいたします。
続・核実験や核兵器の使用をやめるべき理由・アメリカ
国家は、核兵器を開発するために核実験を行います。しかし、核実験によって、人々の健康に非常に大きなダメージを与え、それは自国の国民を殺す結果になります。
神は、政府が自分の国民にどのような扱いをするかを見ておられます。政府は、自国の国民を殺すようなことをすべきではありません。昔、エホバは、バビロンが「自分の地を滅びに陥れ,自分の民を殺した」と述べてバビロンを非難されました。(イザヤ14:20)そのため、エホバ神は、バビロンに敵対され、バビロンに滅びを宣告されました。(イザヤ14:22)そして、バビロンは、ペルシャの前に倒れ、「石の山」になって「住む人もいなくな(って)」しまいました。(エレミヤ51:37)
自分の民を殺した古代バビロンは石の山になった
ですから、自国の国民の命を奪うなら、その国家は滅びる結果になるかもしれません。
核実験に関連する聖書の原則
"Storax Sedan" underground nuclear test -July 1962 by The Official
CTBTO Photostream
地下核実験
核実験や核兵器の使用は広範囲にわたって神の目に貴重な人の命を奪う
人間は、猿から進化してきたのではありません。神がご自分の像に、つまり神の特質を表すことのできるものとして、人を創造されました。(創世記1:27)人間の命は、神から与えられたものです。(詩編36:9)アダムは、神の子という立場にありました。(ルカ3:28)それゆえに、人間は「滅ぼされるために生まれた理性のない動物」とは違って大切に扱われるべき立場にあります。(ペテロ第二2:12)神にとって人間の命はひとりひとり大変貴重です。エホバは、人が、他の人の命を尊重することを求めておられます。
「殺人をしてはならない」というおきては、「あなたは隣人を自分自身のように愛さねばならない」というおきてに要約されます。(ローマ13:9)隣人を自分自身のように愛するとは何を意味しているのでしょうか。聖書は、「 愛は自分の隣人に対して悪を行ないません。」と述べています。(ローマ13:9,10)他の人に悪を行なわないということは、他の人の健康を害することを行なわないことも意味します。もし、核実験をしたり、核兵器を使用するならば、他の人の健康を害し、他の人の命を奪う結果になります。そうすることは、愛のあることではありません。
聖書は、「自然の情愛を持たず,憐れみのない者」は、「死に価する」と述べています。(ローマ1:31,32)自国の国民であれ、他国の国民であれ、私たちは他の人間を愛し、憐れみを示すべきです。
神は「だれでも人の血を流す者は,人によって自分の血を流される」ようにされます。(創世記9:6)それで、自国の国民と他国の国民もひとりひとり、神の像に創造された貴重な人間であることを考慮されて、その命を尊重されるようにお願いします。
アメリカが核実験を行なったり、核兵器を使用するならば、全世界の人々の命や環境を長期間にわたって損なってしまいます。それは、自国も含みます。なぜなら、放射能は、従来考えられているよりも、長期間にわたって広範囲に悪影響をもたらすからです。それは、温暖化がもたらす悪影響以上のものです。
また、核実験や核兵器の使用は、全世界に及ぶ核戦争を引き起こし、敵味方にかかわらず、壊滅的な影響を及ぼし、人類の絶滅をもたらしかねません。しかし、「地を破滅させる」のは、神のご意志に反します。(啓示11:18)
確かに、アメリカの大統領も過去に核実験を縮小する努力を払いました。例えば、1963年の
部分的核実験禁止条約の締結と議会の批准があります。それは、ある程度、諸国家による核戦争の勃発の脅威を減らしました。
ですから、核実験を行うことをやめ、核兵器を廃絶する努力を続けられるように大統領やその関係者にお願い致します。
■10-1:放射能・細菌・化学兵器の人体実験■
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パウロが手紙を送った会衆・ガラテア・エフェソス・フィリピ
今回、パウロの手紙の別のあて先になっているガラテア、エフェソス、フィリピが実在する場所であることを確認したいと思います。
パウロが手紙を書いたガラテア州は、カパドキア,ビチニア,ポントス,アジア,パンフリアなどのローマの属州と接するトルコの中央高原地帯でした。(ペテロ一 1:1)当時のガラテア州にはイコニオム,ルステラ,デルベなどのルカオニアの諸都市,ならびにピシデアの都市アンティオキアが含まれていたと言う人もいます。(使徒13:14;14:1,6,7)
ガラテア州はトルコの中央
パウロは第1回宣教旅行の際,それらの都市にクリスチャン会衆を組織しました。ガラテアはアンキュラ(現在トルコの首都アンカラ )を首都としていました。ガラテア州のルステラは、Klistraという名のコンヤ地方の村であるという人もいます。
Ankara Views by peretzp
ガラテア州の首都アンキュラは現在のトルコの首都アンカラ
トルコのガラテア州のルステラ
Klistra
エフェソス(Ephesus)は、アルテミス 崇拝で知られたギリシア人都市でした。聖書はパウロがエフェソスに滞在した時、そこにアルテミス神殿や劇場があったと述べています。(使徒19:27,29,31)エフェソスは、トルコ 西部にあり、現在のイズミル県 のセルチュク 近郊に位置しています。現在はトルコ語 でエフェス(Efes)とも呼ばれます。現在残るアルテミス神殿の遺構はローマ時代に建てられたとされています。
エフェソスの劇場
使徒パウロが第2回宣教旅行を行なった時,フィリピはギリシャの「マケドニア地区の主要都市」で、ローマの「植民地」でした。(使徒16:11,12)同市は東マケドニア,エーゲ海の北端に位置していました。トロアスから船で来たパウロは,フィリピの海港の町ネアポリスに上陸し,その後フィリピに行きました。西暦前四世紀にマケドニアのフィリッポス2世(アレクサンドロス大王の父)によって創建されました。現在の都市フィリッポイ は、昔の遺構近くに位置しています。
パウロの時代にフィリピは、経済的に繁栄しており、ギリシア風のアゴラ(広場)や、ローマ風のフォルム(広場)、ローマ風の競技会が行われる円形劇場があり、ローマの市民権が高く評価されていました。(フィリピ3:20。使徒16:26,27)ラテン語の碑文が多く出土します。しかし、14世紀 にオスマン帝国 に征服された後、廃れてしまいました。
PeterNelson フィリピの遺跡
パウロが手紙を送ったトルコのガラテア州とエフェソスとギリシャのマケドニアのフィリピは、確かに実在する場所でした。それらの場所に書き送ったパウロの手紙は、真剣に考慮するに値します。
2013年6月には、トルコ各地で、7月時点で、トルコのイスタンブールで反政府デモ隊と警察の衝突が起こっていました。現地を確認したい方は、十分安全を確認してから行かれることをお勧めします。
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核兵器の使用をやめるべき理由・フランス
1945年から約半世紀の間に2379回の核実験が各国で行われています。アメリカは2000回 以上、ソ連は715回、フランスは210回、中国は46回、イギリス45回、パキスタンは6回、北朝鮮は4回、インドは2回の核実験をしたと言われていま す。他にもイスラエルと南アフリカが核実験をしたとみなされています。
2003年、ヨーロッパの科学者グループ欧州放射線防護委員会ECRRは、第二次大戦以後、放射線被曝により命を奪われた人の数を、6500万人と見積もっています。今回、特に旧ソ連とフランスの核実験の影響を取り上げたいと思います。
フランスの核実験
フランスの核兵器保有量は、現在、アメリカ、ロシアに次ぐ世界第3位で、約350個程度とされます。フランスは1960年に世界で4番目に核実験に成功して以来、1996年 までの30年間に核実験 を210回実施しました。仏領 ポリネシアのムルロア環礁、ファンガトファ環礁では、200回近く行われました。17回はアルジェリア のサハラ砂漠 で実施しました。
フランスの核実験はポリネシアの人々に癌を発生させ命を奪った
当局側は、実験がクリーンで「放射性降下物」は住民に影響がないと主張していました。しかし、報告書は1966 年と67年の実験が、仏領ポリネシアの有人の列島に死の雨を降らせたことを証明しています。住民によると、核実験後にそれまで見たこともなかった病気で死 ぬ人が多数出て、住民や家畜の死産が増えました。また、畑で作物が実らなくなり、家畜が多数死にました。また、女性の甲状腺ガン発生率が高く、急性白血病 も増加しています。2001年には、約7万7千人にのぼるとされる核実験要員のなかの有志数十人が集まり、フランス本国初の被害者団体「フランス核実験退 役軍人協会(AVEN)」を結成しました。
核兵器の使用による放射線の影響は確かに有害なもので否定することはできません。是非政治指導者 にこの事実を直視していただきたたいと思います。聖書は人が他の人の命を奪うならば、神はその人の命を要求されると述べられています。(創世記9:6)で すから、人の命は他の人の命と平等に大切です。そして、聖書はまた「あなたは隣人を自分自身のように愛さねばならない」と言っています。(ローマ 13:9)ですから、私たちは自分の命を大切にするのであれば、他の人の命も大切にすべきです。その命を奪うべきではありません。それで、命に対する神の 考え方に考慮を払って命を大切にして、核兵器の使用をやめていただくようにお願い致します。
核兵器の廃絶に向けて努力するべき理由・旧ソ連とフランス
諸政府は、核実験による国民に対する悪影響を直視せず、その被害を認めなかったり、その悪影響を隠蔽するかもしれません。しかし、多くの 調査が核実験が人々の命を奪うことを示しています。世界のどこの国でも、放射能の被爆により癌や白血病などの発生率、奇形児の発生率も高くなります。それ だけでなく、放射能は、万病を引き起こします。健康に対する悪影響は、広島・長崎の原爆の爆発の影響と同じです。そして、核実験の悪影響は周辺地域数百キ ロにも及びます。
旧ソ連の核実験の放射能によって生まれた一つ目の奇形の子供
昔ユダの二部族王国は、自分たちの罪のない国民を殺しました。「罪のない血を,彼らの息子や娘の血を流しつづけました。」(詩編106:38)それゆえ、「エホバの怒りがその民に対して燃え上がり,・・・彼らを繰り返し諸国民の手に渡されました。」 (詩編106:41) 核実験をするなら、自国の民を殺すことになります。その流血は、エホバの怒りを招きます。
しかしながら、昔、バビロンによる軍事的攻撃により、全地がぶどう酒で酔ったような状態になり、「諸国民は気が狂ったような行動をしつづける」ということがありました。(エレミヤ51:7)ですから、今日、アメリカの核開発は他の諸政府に理性を失ったような行動をさせるということがあったかもしれません。
ソ連首相フルシチョフ、米国大統領ケネディの努力により、1963年8月に「大気圏内、宇宙空間及び水中における核兵器実験を禁止する条約」が調印されました。条約の中で、その目的は、「核兵器のすべての実験的爆発の永久的停止を達成する」だと述べています。そして、「人間の住む環境を放射性物質 で汚染することをなくすること」を願うと述べました。確かに、諸政府の指導者は、放射能の有害性をある程度、理解しており、核兵器の実験をやめる努力を払いました。その結果、データによると、その条約の締結後、ある程度、人々の健康状態が改善されました。
それで、核実験や核兵器の使用が自国や他国の無実の国民の命を奪い、その後も長期間にわたって命を奪い続けることを認識して、諸政府の指導者たちに、核実験を全廃し、核兵器を廃絶するようにお願いいたします。